2011-05-01
モンスターマシン
GW突入。初日からプールにボウリング。
2日目は大道芸フェスティバルにアメイジングワールド。
楽しそうにはしゃぐ子供達とは対称的に、懐寂しい私。
早く終わらないかな(^_^;)…。
藤の花でも見て、こころ慰めよう。
ファミコンの話。
これまでのゲーム機とは
・1台完結型のそれがあれば遊べるもので5千円程度。
誕生日やクリスマスという特別な日に買ってもらえる価格なので、
凡そ1人1台くらいは持っている。
・自分が持っているゲーム機を持って、仲間であつまる
・友達とゲーム機を交換して遊ぶ
というスタイルで、ゲーム機を持ち寄る仲間の間にヒエラルキーはなかった。
けれどファミコンはその遊び方を大きく変えてしまう。
ファミコンは遊ぶために、まず2つのものを手に入れる必要がある。
一つはハード、本体そのもの。
一つは、ソフト、ドンキーコングとか、マリオブラザーズなど。
ソフトはこれまでのゲーム機と同じか、
それより安価な価格設定になっているが、ソフトだけでは動かない。
まず最初にハード(1万4千8百円)の初期投資が必要になる。
いやハードと最低限一本はソフトが必要なので、2万円ほどの投資が必要。
ファミコンが出始めた頃は、今まで5千円で遊べていたゲーム機に
2万円も出費できるのは一部の人間だけだった。
しかしその圧倒的な映像美とエンターテインメント性は、我々を虜にした。
結果として、
ファミコンを買ってもらえた数少ない友達は、神化するという事態が発生した。
昨日まで、つまらい奴だったのに
ファミコンを手に入れたその日から友達選び放題。
これまでの1台5千円のゲームを差し出したところで、
ファミコンのゲームとは全く釣り合わないので、
友達に頭を下げないと、ファミコンに触せれもらえないという状況になった。
ファミコンヒエラルキーの誕生である。
せめてソフトがあれば対等の立場となるのだけれど、
このカセットがどうしても手に入らない。
本体もないのにどうやって遊ぶのか?という親からの問いに打ち返せず、
買ってもらう理由が出来ないのだ。
そうこうしている間にファミコンを所有するブルジョアな友人が次第に増えていき、
2年ほどでほぼ全員が持つに至った。
残念ながら、私は持たざるまま、思春期突入。ずっと仲間はずれ状態だった。
お陰で誰が頼みやすいか、どういう頼み方をすれば受入れてもらえるか、
という交渉術は身についたように思う。本意ではないが。
ファミコン、そういう家庭事情や友人関係にもっとファミコンで(踏み込んで)欲しかった。
唯一救いとなったのが、ファミコンはテレビを介してゲームを共有しながら遊ぶ
スタイルだったということ。友達が遊んでいるのを見るだけならその場にいても大丈夫。
今までのゲーム専用端末を1人で楽しむ形から
誰かがゲームしている様子を見て楽しむ
高度なテクニックを見る・見せる
攻略をみんなで考える
といった大人数だからこそ楽しい要素が加わった。
いろいろな意味で、これまでの常識を大きく覆す本当にモンスターなマシンだった。
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